第十三章

第十三章

第十三祖迦毘摩羅尊者、因みに馬鳴尊者、仏性海を説いて日く、山河大地皆依りて建立す、三明六通茲に由りて発現す。師聞きて信悟す。


師初め外道たりし時、徒三千あり、諸の異論に通ず。馬鳴尊者、法輪を転ずるに、一老人あり、座前に仆れる、これ並みのものにあらず、異相あるべしというと、消え、俄に金色の人を湧出す、化して女人になりて、右手に尊者を指して偈を説く、稽首す長老尊、当に如来の記を受くべし、今此地上において、第一義を宣通せよ、と聞こえて見えず。尊者日く、魔来り吾と力を比べんとすと。じきに風雨起こり天地晦冥す。大金龍を現じ、威神を奮発して山岳振動す。尊者厳然たり、魔事したがい滅す。七日をへて一小虫あり、座下に潜む。尊者これを取りて、これ魔物の変化なり、吾が法を盗聴すといって放つ、魔物正体を現わして、至心に懺悔す、乃至尊者仏性海を説く、山河大地みな依りて建立す、三明六通ここによって発現す。師聞きて信悟す。
どうですかこれ、山河大地が無記です、でたらめにあると思っている、もとからあり手をつけるものにあらずとして、却って手をつけているんです、他山の石をこっちの勝手にいじくる。今の人もまったく同じです、たとい科学の精妙も宗教のよこしまもです。根本不信なんです、すなわち様にならんのです。人はこれを知らない、迦毘摩羅尊者は、これをもって山岳振動し、おのれの形をかえするほどに、自在に操る、しかも根本他山の石です、解決がつかないんです。さすがに三千の長、解決のつかぬことを知って、尊者の前に姿を現わすんです。至心帰依しかない、いいですか、座禅と見性という、ついに至心帰依しかないんです。すると山河大地、皆依りて建立するんです、三明六通ここによって発現するんです、ようやく一箇となる、わかりますかこれ、でなくば一箇と呼べぬ、他愛ない拡散ですか、なんにもならぬの一生です、信悟して下さい、通身反省して下さい、自然というでしょう、そんなものありっこない、自分があるだけです、はいこれ入門編です。

浩渺たる波濤縱ひ天に滔ぎるも、清浄の海水何ぞ曾て変ぜん。

そうです、この響きをよく味わって下さい、魔界変化もパロディ悪ふざけも、どうにもならん現代風解釈の不行き届きも、もしや波浪滔天です、もとまったく法性海中、不幸にしてこれに気がつかない、ものごとでたらめに拡散するっきり、なんとしてもこれに気がついて下さい、でないと人生の喜びもなく、せっかく生を受けて無意味です、人もこうなりゃおれもこう、流行に押し流されて、わけもわからん、たとい物まねも、語の響きなし、浩渺たる波濤たとひ天によぎるも、清浄の海水なんぞかつて変ぜん、10ぺん20ぺん繰り返して云ってごらんなさい、一箇かくの如くありがわかります、なんという自分は曖昧、ビ-ルの泡かすにもならんこと、それを知りこれを知って、始めて事に当たって下さい、でなくばなにしたって、そりゃうるさったいばかりのごみあくた。
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by tozanji | 2005-09-25 00:00 | 伝光録


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